日本人にとっては馴染みのある、盛り塩や清めの塩。

古来より日本では、海に入って禊(みそぎ)や祓いをしていたとされ、塩には浄化の力や再生の力があると信じられてきました。

その当時は罪をおかした罪人は海に連れていかれ、海水に入って体を洗い流すことで、罪や穢れを祓っていたと言われています。

現代でもよく見かけるお店の軒先に置いてある盛り塩にも意味があり、「人を呼び込むための縁起もの」「穢れを祓うためのもの」の2つの意味が込められています。

塩は古くから日本に伝わる神聖なものですが、持ち歩くことで厄除けとしての効果が期待できることをご存知でしたか?

けれど、食卓塩から岩塩・ハーブソルトなど、いろいろな種類がある塩、どれを持ち歩いても良いというわけではないんです。

そこで厄除けのための塩について持ち歩く効果や処分方法などを紹介します♪

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厄除けのために持ち歩く塩は何がいい?

お店に行くと、いろいろな種類の塩が売られています。

きれいな色の岩塩のかたまりやサラサラした食塩など、多様に販売されていますが、厄除けのために持ち歩く塩は海からとれた天然塩を選ぶようにしてください。

塩は主に精製塩と天然塩の2つに分けられます。

精製塩は限りなく塩化ナトリウムに近い加工された塩ですが、天然塩は手を加えず自然のままの塩のことをいいます。

天然塩にも、岩塩や湖塩などがありますが、海塩を選ぶのがポイントです。

日本では古来より、穢れや不浄を祓うための儀式として海に入り、海の塩には神聖な力があると伝えられてきました。

天然塩の海塩はお店にも粗塩として売られているので、手軽に購入することができますよ。

塩を購入したら、10gほどの量を半紙に丁寧に包み、自分の好きなように持ち歩いてください。

半紙に包むだけではこぼれないか心配な方は、好きな柄のポチ袋や封筒に入れても良いし、ジップロックなどの小分け袋に入れても構いません。

塩を持ち歩くとどんな効果がある?

仏道では、穢れを祓うときは炎でお焚き上げするのが一般的ですが、古神道では穢れを祓うものとして塩が使われてきました。

葬儀のあとに清めの塩をまいたり、店先やトイレに盛り塩をするのは日本特有のものなので、海外の方は不思議に思うことも多いのだとか。

古来より神聖なものとして伝えられてきた塩を持ち歩くことで、その浄化の力が穢れから身を守ってくれるんですね。

  • 自分とはなんとなく合わないな、と思う人に出会ってしまったとき
  • 負のエネルギーに満ちている場所に踏み入ってしまったとき
  • 嫌な場面に出くわしてしまったとき

など、気づかないうちに身に降りかかっている穢れを浄化する効果が期待できます。

あまりにひどい場面に遭遇したときなど、持ち歩いていた塩がとけていた、という人もいるそうです。

外出する際のお守りのような感覚で持ち歩くのが良いですね。

持ち歩いた塩の処分方法は?

穢れを吸い取ってくれた塩は、いつまでも持っていると悪い気を引き寄せてしまいます。

塩を交換するペースは1週間を目安に行いましょう。

ただし、

  • 自分と波長が合わないと感じる相手に出会ったとき
  • 外出先で心に引っかかるようなことがあったとき

こんな時は、その日のうちに交換するようにしてくださいね。

塩の処分方法は、水道の水やトイレの水に流すだけでよいので、とても手軽で簡単ですよ。

最後に

日本という国は、古事記でも記されているようにイザナギとイザナミの二柱の神様が海をほこでかき混ぜて島を作ったと伝えられています。

島国である日本は周りを海で囲まれていて、古い時代から生活の中で海との関わりが強くあったんです。

海水に食べ物をつけておくことで腐敗を遅らせたりできるということ等も、浄化の力があると信じられ、海塩には神聖な力が宿っていると伝えられてきました。

塩が厄除けの力を持つというのは日本特有の考え方ですが、その起源を辿れば納得がいく理由ですよね。

手軽な方法で持ち歩くことができる塩、その効果をぜひ実感してみてくださいね。

家には盛り塩もいいですよ。

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