せっかくお気に入りの洋服を着ていても、靴が汚れていたり擦り切れていると、それだけでコーディネートが台無しになってしまいます。

ファッションの土台とも言える靴ですが、私たちを幸せが待つ場所へ導いてくれるアイテムでもあり、古くから靴にはいろいろな縁起があると言われています。

新しい靴は新しい縁を繋いでくれるとされ、恋愛運や金運などの運気アップの効果もあるため、汚れてボロボロになってしまった靴は捨て、靴箱の中を見直して気の流れを良くしましょう。

けれど、新しい靴をおろす時には気をつけた方が良いことがいくつかあり、おまじないのような願掛けを行うことを知っていましたか?

迷信として伝えられていますが、そこには日本人ならではの自然信仰の考えも混ざっていると私はおもいます。

どのようなおまじないがあるのかを知って、新しい靴をおろす時の参考にしてみてくださいね。

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新しい靴をおろすのに最適な時間などは?

古くから伝わる言い伝えやおまじない、ジンクスなどは、感じ方や考え方が違うため、人によって信じるかどうかは変わってくるとおもいます。

でも、どんな言い伝えやおまじないにも、元となる理由は存在しますよね。

新しい靴を履く時のおまじないもそれと同じで、古い時代ならではの理由から、いろいろなことが伝えられてきました。

新しい履物は午前中におろすようにする

新しい靴を買って帰ってきて、夜のうちに玄関に並べようとして注意された経験はありませんか?

古くから日本では、新しい履物は午後におろしてはならず、特に夜履いて外出するのは縁起が悪いと言われてきました。

その理由になるのが、「野辺送り」と呼ばれる儀式です。

大正時代になって告別式というものが行われるようになるまでは、遺骸は近親者や近所の者たちが自宅から火葬場・埋葬地まで列をなして運び送っていました。

野辺送りの際に履く草履は特別に作った新しいもので、「金剛草履」「あっち草履」などと呼ばれ、生藁と白い糸や髪の毛を編み込んで作ったものでした。

そして、その草履は座敷に上がった状態から履き始め、そのまま地面におりて火葬場や埋葬地まで履いて行き、墓地や途中の辻のあたりで脱ぎ捨てて帰ってくるのが風習だったそうです。

野辺送りも現代の葬儀も午後から始まるのが通常のため、新しい履物を午後におろすのは葬儀を連想させる縁起の悪いことと伝えられてきました。

また、部屋の中で靴を履いたまま玄関に下りることも、

同様の理由からやってはいけないことと言われています。

新しい靴はできるだけ午前中におろしたほうが良いと言われるのはそのためですが、午後から外出する予定だったりなど、必ずしもその通りにできない場合もありますよね。

そんな時には、いくつかの方法を行うのが良いですよ。

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おろしてはいけない時はどうする?

午前中のうちにおろすことができず、午後から新しい靴を履きたい時には、

  • 靴の裏に墨を塗る
  • 鍋底でこする
  • 煤をつける
  • 油性ペンでばつ印を書く
  • 火であぶる
  • ツバをつける

など、いろいろな方法があります。

新しい靴は足に馴染むまで時間がかかるため、転んだり怪我をする元になると考えられており、靴の裏を汚すことで新品ではないとして縁起を担ぐ効果があるそうです。

そんな迷信‥と思う方もたくさんいるかと思いますが、昔の時代は現代と違って道は舗装されずデコボコとして悪く、夜も街灯がなく暗かったため、少しでも危険な目に合わないようにという気持ちが込められていたのでしょう。

新しい靴をおろす時のおまじないは?

野辺送りの儀式から、縁起の悪いことを連想させるとして新しい履物に様々な方法が伝えられてきた日本。

海外の方たちが聞くと、理解できないことも多くあるそうですが、目に見えないものや説明のできないものに神様がいるとして自然信仰をしてきた日本人にとっては、ごく自然の考え方だったのかもしれません。

一方風水では、新しい靴は幸福へと導いてくれ、新しい縁を繋いでくれる「幸運を宿すもの」。

そのため、金運を呼び込むおまじないや恋愛運を上げるおまじないなど、いろいろなジンクスがあるそうなので、紹介したいとおもいます。

金運を呼び込むおまじない

新しい靴を購入したら、玄関に並べる前に、3回靴底を合わせて叩きます。

このとき、「この靴がお金との縁を繋いでくれますように」と願いながら行うと良いですよ。

恋愛運を上げるおまじない

「新しい靴を履いた翌日に雨が降ると、好きな人と両想いになれる」
「新しい靴を履いた時に左の靴が脱げたら好きな人と両想い、右の靴が脱げたら誰かに想われる」

など、恋に関していろいろなジンクスがある靴。

新しい靴をおろす前日は、好きな人の名前を書いた紙を中に入れて一晩置いておくと幸運が訪れると言われているそう。

イギリスでは、花嫁の左の靴に6ペンスコインを入れることで幸せな結婚生活を送ることができると言われていたり、フランスでは、赤ちゃんが初めて履くベビーシューズを玄関に飾っておくことで幸運が訪れると言われています。

最後に

おまじないやジンクス・迷信には、人それぞれの考えがあるかとおもいますが、一番大切なことは、新しい靴をおろす時の自分の気持ちだとおもいます。

「すごく似合ってる!」「軽くて履きやすい!」など、前向きなイメージを持つことで、自然と幸運も引き寄せることができますよ。

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