もうすぐ2017年が終わり、新しい年を迎えようとしています。

新年は2018年で、干支は戌年ですね。

毎年変わる干支ですが、年賀状のデザインに反映する程度で、干支によってその一年がどういう意味合いを持つかなど、あまり深く考えたことのある方は少ないかもしれません。

そこで今回は、全国の戌年にご利益があるスポット情報を紹介したいと思います。

Sponsered Link

干支は12種類だけじゃない!?

干支というと、子・牛・寅・卯・辰・巳・馬・未・申・酉・戌・猪の12種類が思い浮かぶと思います。

みなさんがよく知っているこちらは、十二支(じゅうにし)と呼ばれるもの。

実際の干支は、十干(じっかん)と十二支を組み合わせた60種類で構成されています。

もともとは古代中国で考えられた時間の単位のようなもので、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)の10種類からなります。

十干は、木・火・土・金・水の5つの要素から世界が成り立っていると考える「五行思想」と、陽を兄、陰を弟として、世界は全て陽と陰に分極されるという「陰陽思想」の考えを組み合わせたもの。

また、古代中国王朝の殷では、太陽は1つではなく10個あると考えられ、10個の太陽が毎日交代でのぼり、10日で一巡りすると言われていましたが、十干はその10個の太陽につけられた名前だとも伝えられています。

10日で太陽が一巡りすることを「旬」と呼び、現代での初旬・中旬・下旬という呼び名もまた、これが起源となっています。

全部で60種類ある干支は正式な呼び方を十干十二支といいます。

五行思想と陰陽思想、十二支を組み合わせた十干十二支は、ひとつひとつに意味がきちんとありますが、2018年の戊戌(つちのえいぬ)にはどんな意味があるのでしょうか?

2018年戊戌はどんな一年になる?

戊戌は、60種類ある十干十二支の35番目にあたる干支です。

戊は土の兄(つちのえ)ともいわれ、方角は中央、時刻は午前4時ごろが当てられます。

土性の陽として割り当てられ、戊の漢字は草木が成長の絶頂期を迎え、生い茂るという意味で「茂」に通じています。

大きな山や岩、固い土ともいわれ、安定感があり少しのことでは動じない忍耐強さを意味します。

戌は十二支の中で11番目にあたり、戌の漢字は草木が枯れることを意味する「滅」に通じています。

動物の犬として知られていますが、覚えやすくするために動物が当てはめられただけで、もともと干支は動物とは関係がありません。

戊戌は、草木が最盛期を迎えて生い茂り、それを収穫のため刈り取る時期であるという意味があります。

2018年は、

今まで努力をしてきた人はその努力が実り、花が開くけれど、今まで物事をおろそかにしてきた人は、実りがなく花が開かない年

になると考えられます。

Sponsered Link

戊戌にご利益のある場所はある?

日頃からがんばって努力をしてきた人も、ちょっと怠けていた人も、2018年を実りのあるものにするために、戊戌にご縁のある場所に行ってそのご利益にあやかりたいですよね。

そこで、全国にある戊犬に縁のある場所を紹介したいと思います。

富士山

戊は、陽の土を意味するので、雄々しくどっしり構えた大きな山に縁があります。

富士山は日本一の大きな山ですから、2018年をより良くするための力を授けてくれます。

また、富士山の麓にある富士山本宮浅間大社は、全国に1300社ある浅間神社の総本山です。

主祭神は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメノミコト)で、桜の花のように美しい女の神様です。

富士山本宮浅間大社では、木花咲耶姫について竹取物語と似たような話が言い伝えられ、縁起とされています。

女性には特に行ってもらいたい、おすすめのパワースポットです。

関連記事

茨城県日立市 御岩神社

創建の時期は不明だそうですが、日本最古の書物のひとつ、「常陸国風土記(721年)」に「太古よりこのかびれの宮に天つ神鎮まる」とも記載されていることから、

古くから信仰のあった聖地であると言われています。

御岩神社がある山全体が霊山として祀られ、霊山内にある御岩神社、かびれ神宮、斎神社、薩都神社中宮には、合わせて188柱の神々が祀られています。

戊は大きな山や岩を意味しますが、御岩神社の広大な境内は奇岩怪石がそびえ立ち、訪れた人に力を与えてくれます。

また、宇宙飛行士の向井千秋さんは、宇宙へ行った際に日本のある一点に光の柱が立っているのを見たのだとか。

場所を調べてみたら、茨城県の日立にある山中だったらしく、光の柱が立っていた場所は、この御岩神社だったそうです。

本当のところはどうか分かりませんが、どんな場所へご利益をあやかりに行っても、信じる気持ちはとても大切だと思います。

奈良県 大神神社 三輪山

大神神社の御神体である三輪山は、大物主大神(オオモノヌシノオオカミ)が鎮まる神聖なお山で、古くから禁足の地として入山が禁止されてきました。

最近になり、特別に入山が許可されましたが、お山そのものが神様の鎮まる御神体のため、登山や観光目的で入山することは許されず、登拝として参詣のために行くということを忘れないようにしてください。

三輪山への登拝では、草花一本も手折ってはならず、カメラ撮影も禁止されています。

日本では、山や川、風や太陽の光など、自然に神様が宿ると考えられ、昔から信仰の対象とされてきました。

三輪山も古くから自然物崇拝として信仰されてきましたが、その起源については諸説あるそうです。

登拝の際に不思議な体験をした人もたくさんいるそうですが、ぜひ一度参詣しに行きたいですよね。

急勾配の斜面もあるそうなので、入山の際には必ず動きやすい服装で行くようにしましょう。

大阪府 磐船神社 岩窟めぐり

こちらの神社は、交野市の南端にある天野川の渓谷沿いに位置し、天野川を跨ぐように横たわる高さ約12m、長さ約12mの船の形をした大きな岩を御神体として祀っています。

この船の形をした大きな岩は、邇芸速日命(ニギハヤヒノミコト)が河内国河上の哮ヶ峯(たけるがみね)に降臨される際、乗っていた天の磐船だと伝承されています。

また、天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れたとされる天の岩戸は各地に点在していますが、磐船神社にある大きな岩が3つ重なりできた場所もまた、天照大神が隠れたと伝えられる天の岩戸のひとつ。

そんな由緒ある磐船神社ですが、「生まれ変わることができる」と言われている岩窟めぐりが有名です。

1000年以上も昔から修行が行われている場所でもあり、いくつもの大きな岩が重なり合った少しの隙間を進んで行きます。

岩の隙間は母体から産まれるときに通る産道を意味していて、この岩間を進むことで、新しく生まれ変われるとしています。

とても狭い隙間を行くため、汚れてもいい服装で必ずスニーカーを履いていくようにしてください。

最後に

戌年にご利益があるスポットはいかがでしたか?

2018年をより良い年にするために、戊の陽の土を感じられる場所へ行って、ご利益を得てみたくなりますね。

干支は動物を模していますが、もともとは季節や時間の移り変わりを表す単位であって、動物とは関係がないとは言われますが、戌年ですから、「お犬さま」と呼ばれ加護のある神社へ参詣へ行くのも良いですね。

けれど私は、戊の雄大で少しのことでは動じない安定感のあるお山やお岩へ行って、ご利益を授かるほうがいいと考えています。

人によって合う場所や合わない場所がありますから、自分にぴったりの開運スポットを探してみてくださいね。

Sponsered Link